2023/08/28広島県コンクリート診断士会 電気防食の特別講演など披露 第54回定例会
広島県コンクリート診断士会(十河茂幸会長)の第54回定例会が23日、広島市中区で開かれ、会員約30人が参加。電気防食に関する特別講演のほか、今年7月に中国5県の診断士会と合同開催した中国地方整備局との意見交換会の内容報告などが行われた。
会の冒頭では、十河会長(近未来コンクリート研究会)が、この日の講演内容について簡単に説明したのち、「長時間になるが、ぜひ最後までよろしくお願いしたい」とあいさつした。
特別講演の講師は、日本エルガード協会事務局所属で住友大阪セメント建材事業部営業統括グループの鹿島篤志課長が担当し、「コンクリート構造物の電気防食システム(エルガード工法)」をテーマに、鉄筋腐食とそれを防ぐ電気防食のメカニズムなどについて説いたほか、コストや補修事例、さらなる技術発展に向けた取組みなどについても詳しく解説。
後半では、岡田繁之副会長(橋梁調査会)が「中国地方整備局と中国5県コンクリート診断士会との意見交換会報告」と題し、当日行われた5県診断士会の活動報告や診断士の社会的地位向上に向けた議論、要望活動の要旨及び整備局からの回答内容など披露した。
定例会は、会員の技術向上や情報交換などを目的に2011年の設立時から隔月で開催。時節に応じて毎回テーマを変えて継続されており、この日で54回目を数えている。