広島県コンクリート診断士会 第49回定例会
日 時:2022年08月19日(金) 15:00~17:00
場 所:広島工業大学広島校舎 501号室
参加人数:40名
プログラム
15:00~15:05 開会挨拶 十河 茂幸 会長
15:05~17:00 特別講演
演題:鋼構造物塗替え塗装における事故事例と対策
(有機溶剤 一酸化炭素 火災 熱中症 鉛中毒)
講師:大塚刷毛製造株式会社
営業本部 マーケティング二部 課長
青柳 真輔
・新型コロナウイルス感染症の予防対策をとっての開催としました。
広島県コンクリート診断士会の定例会も第49回目を迎えた。開会に先駆け、会長の十河茂幸から、コロナ禍で対面にて行えるようになったが、感染者は急増しているため、感染予防を行いながら講演を行うことをなったとの説明がなされた。また、今回の定例会は、コンクリートと鋼材は切り離せない関係にあり、その鋼材の塗装の塗替え時の課題についての講演であるとの紹介があり、開会の挨拶がなされた。
特別講演は、大塚刷毛製造株式会社の柳生真輔氏から鋼構造物塗替え塗装における事故事例と対策」と題して行われた。大塚刷毛製造株式会社は、社名が刷毛の製造となっているが、塗装時によく発生する汚染物質の対策についての専門家の集団として名高い企業である。講演は、広島工業大学広島校舎で行われ、2022年8月19日(金)15時から2時間のとなり、過去に建設された鋼構造物の塗替え塗装時によく発生する事故の事例を交えながら、その対策も提案された。
鋼構造物の事故事例としては、和歌山県の紀ノ川にかかる水管橋の破損事故が記憶に新しい。点検をしたにもかかわらず、局部の劣化を見逃した結果生じた事故で、1.5日も水の供給が止まった事例である。このような事故事例を紹介しながら、事故を未然に防ぐために塗装の塗替えが必要であるが、その際の生じる事故も多く発生していることが紹介された。
事故の事例としては、鋼材が錆びることを防ぐ塗装の塗替え時に、前の塗装を剥離するときに生じる有機溶剤中毒、一酸化炭素中毒、PCBや鉛中毒のほか、火災や熱中症などの事故の事例を含めて説明されるとともに、未然に防ぐ対策も提案され、たくさんの質疑応答がなされた。最後に吉原鉄工所との共同研究の成果であるマルチメディアブラスト工法が詳細され、定例会は盛会に終わった。
なお、次回は10月11日(火)に予定され、特別講演として、広島大学工学部の河合教授から環境問題について説明をいただくので、多くの参加者を期待すると司会の江良和徳理事から説明があり、閉会された。
15:00~15:05 開会挨拶 十河 茂幸 会長
司会進行 江良和徳[極東興和㈱補修部部長]
15:05~17:00 特別講演 演題:鋼構造物塗替え塗装における事故事例と対策
(有機溶剤 一酸化炭素 火災 熱中症 鉛中毒)
講師:青柳真輔氏[大塚刷毛製造㈱営業本部課長]
塗装塗替え工事における事故に関して
事故の原因、予防対策について詳しく説明をした。
後半は一種ケレンのブラスト工法について説明をした。