2022年4月20日 中建日報
2022年4月20日 中建日報 第48回定例会開催 岡田副会長特別講演
広島県コンクリート診断士会(十河茂幸代表)は第48回となる定例会を13日に開き、会員31人が出席。同会の岡田繁之副会長(橋梁調査会)が「PC橋梁の損傷と補修事例」と題して特別講演したほか、賛助会員であるフローリックの技術紹介もあった。
定例会は、会員の技術向上や親睦等を目的に隔月開催しているもので、今回も十分な感染予防を行いながら対面で企画。冒頭では十河会長(近未来コンクリート研究会)が「今回は副会長が自ら講演に立たれるが、会場のみなさんからも積極的な発言を期待したい」とあいさつした。
岡田副会長は特別講演の中で、自身が経験したPC橋梁に関するアルカリシリカ反応(ASR)やエトリンガイドの遅れ膨張(DEF)、塩酸風化などの事例を挙げ、それらの発生メカニズムや原因を特定する難しさなどについて説明。ASRとDEFの診断については会場の参加者からも見解が示されるなど、意見交換の趣旨も盛り込まれた有意義な内容となった。
また、同日行われた「フローリックの技術紹介」では、同社が親会社である日本製紙から得られる材料からコンクリート用化学混和剤を生産していることや、80銘柄の材料を販売していること、今後は補修事業により注力する意向などが紹介された。
同会は6月10日に総会を開催するとしており、同日は各議案の審議に加え、中国地方整備局から道路整備の実情などに関する特別講演を予定している。