2021年11月15日 中建日報 第47回定例会開く 予防保全の現状と将来など | プレス情報 | 広島県コンクリート診断士会

2021年11月15日 中建日報

第47回定例会
予防保全の現状と将来など

2021年11月15日 中建日報  | 広島県コンクリート診断士会
広島県コンクリート診断士会(十河茂幸代表)による第47回定例会が8日、広島市中区の広島工業大学広島校舎で開かれ、会員ら約30人が出席。広島工業大学の竹田宣典教授と極東興和の江良和徳部長による講演「コンクリート構造物の予防保全の現状と将来」に耳を傾けた。
竹田教授らが講演で説明したのは、日本コンクリート工学会における「既設コンクリート構造物の予防保全を目的とした調査・診断・補修に関する研究委員会報告書」に関すること。コンクリート構造物は、剥落や崩落が進んでから補修するより、あらかじめ劣化を予測して予防的な措置を行うほうが効率的で安価な対応ができることは周知の事実だが、コンクリートがものを言えないだけに発見は難しく、調査・診断も困難を極める。講演では、事後保全から予防保全に進む際の課題を抽出したほか、体系化した研究委員会の報告について概要を説明。予防保全の実施手順の提案なども解説した。
同時に行われた「アイゾールの実施例」では、賛助会員のアイゾールテクニカの田村悟士氏がコンクリート舗装の補修事例として、水性エポキシ系の高浸透型床版防水材の施工例を紹介した。
このほか、会中では十河会長(近未来コンクリート研究会)が、次回の定例会では中国地方整備局から講師をき、道路整備の実情などについての講話を予定していることや、技術者育成の観点からコンクリート診断士の資格者だけでなく、資格取得を目指す者も会に参加できるようにする方針などを明らかにした。
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