中国地方整備局と」中国5県コンクリート診断士会との意見交換会
日 時 : 2020年2月18日(火) 13:00~15:00
場 所 : 国土交通省 中国地方整備局
出席者 :中国地方整備局 5人
岡山県コンクリート診断士会
島根県コンクリート診断士会
鳥取県コンクリート診断士会
広島県コンクリート診断士会
山口県コンクリート診断士会
次 第 :1、挨拶
2、趣旨説明
3、中国5県コンクリート診断士会の活動報告
4、中国地方整備局からの情報提供
5、意見交換
6、その他
意見交換会開催の趣旨説明
広島県コンクリート診断士会 十河会長
・コンクリート診断士会は全国にあるが実務的な交流がなく,中国5県の顔合わせは初。
・国土交通省とあわせて意見交換できるのは非常に有意義であり,今後も継続したい。
中国5県コンクリート診断士会の活動報告
・各県における会員構成および活動状況の報告を行った。
中国地方整備局からの情報提供
・一昨年の西日本豪雨後緊急点検を行い,重要インフラの損傷が確認されたため,重要インフラの機能維持を目的として3か年緊急対策(予算:7兆円)を実施している。
・長寿命化修繕計画を策定した地方公共団体に対して個別補助制度を実施している。
・近接目視による定期点検(5年周期)が平成26年より開始した。今後,ドローン等近接目視に代わる新技術の活用を促進していきたい。
・長期保証制度を導入し,施工時の品質確保,意識向上に取り組んでいる。
・研修・講習会を通して自治体技術支援を行っている。
・技術や人手が不足している自治体に対してはメンテナンス技術集団が現地に向かい支援を行っている。
中建日報「診断士5団体が意見交換」
中国地整と初の意見交換
点検・診断の諸課題を情報共有
中国地方整備局と中国5県のコンクリート診断士会による初めての意見交換会が18日、広島市中区の合同庁舎内で開かれ、各診断士会の活動内容や老朽化対策に関する中国地整の取組みなどについて情報共有したほか、点検・診断に関する諸課題について議論。また、今後も年1回を目安に意見交換会を定期開催していくことで双方が一致した。
会は、両者が情報共有を図ることで維持補修事業の円滑な推進、診断士の地位向上につなげようと、診断士会側からの申し出によって実現したもの。
中国地整からは藤原浩幸道路保全企画官や飯分優特定道路工事対策官ら道路部の幹部職員、5県の診断士会からは、広島県コンクリート診断士会の十河茂幸会長(近未来コンクリート研究会)に加え、岡山県の澤嗣郎会長(エイト日本技術開発)、山口県の瀬原洋一会長(常盤地下工業)、島根県の井田豊会長(太陽建設コンサルタント)、鳥取県の奥村智洋会長(アサヒコンサルタント)ら各会の会長・副会長クラスが出席した。
冒頭、双方のあいさつでは十河会長が「診断士は、点検・診断・補修など幅広い業務を一貫して学んでいる貴重かつ難しい資格。ぜひ有効活用していただきたいという思いがある」と強調。藤原企画官も「技術者の能力向上は重要だし、診断士もそのための資格だと思っている。これから色々と協力しながら進めるための良い機会になれば」と応じた。
会の前半では、5県の診断士会がそれぞれ開催している定期的な勉強会や現場見学会、行政・団体等への技術支援などの事業を紹介したのち、地整側は老朽化対策に関する予算措置や各種補助制度、技術向上に向けた取組みなどを説明。
後半の意見交換では、診断士会側が今回のような意見交換会の定期開催を求めたことについて、地整側は「こちらからもぜひお願いしたい」と快諾したほか、診断士会等が主催する講演会への講師派遣についても、「要望をいただければ出先事務所と相談して対応する」と了承。
また、市町など小規模な自治体で特に深刻となっている点検・診断の技術者不足などの課題に対しても危機感を共有し、診断士会としても行政が主催する勉強会への講師派遣や情報提供などの支援を惜しまない考えを示した。
終了後、十河会長は「色々と役に立つ話が聞けて良かった。われわれも次回までに課題を蓄積し、年に1回程度の定期開催を通じて情報共有を図っていければ」と話していた。