2019年8月29日 中建日報
39回定例会開く 広工大・竹田教授らが講演
広島県コンクリート診断士会(十河茂幸会長)は22日、第39回となる定例会を広島市中区で開いた。同会の顧問を務める広島工業大学・竹田宣典教授が「鉄筋防食によるコンクリート構造物の長寿命化」をテーマに講演したほか、賛助会員による企業紹介もあった。
定例会は、設立時から2カ月に一度定期開催しているサロンを名称変更したもの。CPDなど実務的な内容が多いため、今年6月の新体制移行を機に改めた。
会員約30人が参加した会の冒頭、十河会長(近未来コンクリート研究会)は「今回は竹田教授の特別講演に加え、賛助会員に企業・技術紹介をしていただく。他にもご提案いただければ時間をとるので、情報発信にも活用してもらえれば」とあいさつした。
竹田教授の講演は、鉄筋腐食のメカニズム解説やそれを防ぐための鉄筋の防食技術の紹介などが主な内容。エポキシ樹脂塗装鉄筋、ステンレス鉄筋、亜鉛めっき鉄筋、炭素繊維ロッドなどについてそれぞれの特徴を解説するとともに、施工性や留意点なども説いた。
また、賛助会員からは中外テクノス技術部の奥井憲昭課長が発表に立ち、構造物調査や非破壊検査などを手掛ける総合検査会社である同社の事業内容や最新技術を披露した。