2019年4月22日 中建日報
第38回サロン開く 退会の鈴木副会長が講演
広島県コンクリート診断士会(米倉亜洲夫会長)は17日、第38回となる定例サロンを広島市中区で開いた。この日のテーマは、今月4日から本紙で連載中の「診断士が語る戦争を経験した橋」。執筆者である鈴木智郎副会長(復建調査設計)が講師を務めた。
サロンは、会員の技術向上や親睦を目的に2ヶ月に一度開催されている勉強会。特に、この日は同会設立時からのメンバーで、会の活動に中心的な役割を担ってきた鈴木副会長が転勤で会を去ることを受けてのもので、過去最多クラスとなる約50人が参加した。
講演で鈴木氏は、「原爆を経験した橋」「復興に寄与した橋」「戦争を支える橋」「爆撃に耐えた橋」など、国内外の主要橋を題材に、建設当時の社会情勢や材料、構造、維持管理状況などについて、自らの経験と調査に基づく見解を披露。
終了後は、会の発展に多大な貢献をしたとして鈴木副会長に表彰状が授与されたほか、送別会も催され、鈴木副会長は、最後となった講演について「戦争という視点を通して橋の価値を考えることで、これまで以上に建設技術者・診断士の役割が浮かび上がると思った」と強調。「会員の皆さんとは設立以来8年に渡って親しくお付き合いさせていただき、ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。