2018年12月21日 中建日報
第36回定例サロン開く
PC橋補修や橋面防水など解説
広島県コンクリート診断士会(米倉亜州夫会長)が2ヶ月に一度開いている定例サロン(第36回)が12日、広島市中区で開かれた。約30人が参加し、PC橋梁の劣化調査手法、橋面防水など最新の補修技術についての見識を深めた。
サロンは、同会が会員の技術向上や親睦を目的に開いている勉強会。米倉会長(米倉社会インフラ技術研究所)は冒頭のあいさつで、「構造物の劣化が大きな問題となる中、点検・診断できる専門家は不足しており、コンクリート診断士の活躍が非常に期待されている」と強調。この日の内容も紹介し、「お互いのレベルアップになるありがたい機会だ。大いに勉強させていただこう」と呼びかけた。
講習のテーマは三つ。第1部ではCORE技術研究所の城代和行統括部長が「最新のPC橋梁劣化調査手法と補修設計」と題し、PC鋼材の健全度が特に重要となるなどPC橋の補修の留意点について解説したほか、第2部では、田島ルーフィング市場開発部インフラマネージメント課の今井浩樹課長らが、「橋面防水について」をテーマに、従来の床版防水工に亜硝酸リチウムの持つ鉄筋腐食抑制効果等をプラスした『リハビリ床版防水工法』を紹介。
また、同会の鈴木智郎副会長(復建調査設計)は、「最近の補修工法の話題、鋼橋の塗替え工法」として、有害物を含む場合の塗膜塗替えに伴う各種規制の状況などを説明したほか、会の活動を近況報告した。