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ひび割れ注入材使い分けを学ぶ 2017年11月15日 中建日報
有機、無機系メーカーから講師
広島県コンクリート診断士会(米倉亜州夫会長)が会員の技術向上等を目的に開いている定例サロン(第31回)が8日、広島市中区で開かれた。今回のサロンでは、『ひび割れ注入材の使い分けについて』と題し、有機系、無機系それぞれの注入材製造メーカーが講師を担当。材料特性、工法特性のほか、適用事例などを紹介した。
コンクリート構造物の補修工事において、ひび割れ注入工法は最も一般的な補修工法のひとつ。使用する注入材は大きく分けて有機系(エポキシ系)、無機系(セメント系)の2種類があり、各注入剤の特徴、優劣を正しく理解し、適材適所で使用することが重要になるという。
技術紹介は、有機系のひび割れ注入材をアイカ工業大阪支店化成品カンパニー補修・補強チームの矢吹英氏、無機系ひび割れ注入材の説明を三菱マテリアル大阪営業所所長代理の宮沢武司氏がそれぞれ担当。
参加した約30人の診断士会員は、「有機系、無機系それぞれの情報を同時かつ公平に習得できる貴重な機会だった」「活発な質疑応答を通じて劣化機構や条件に応じた使い方についての知見が得られ、非常に有意義だった」などとし、揃って高評価を口にしていた。