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2015年7月13日 中建日報
「点検・診断」登録へ改善要望|広島県コンクリ診断士会が総会
広島県コンクリート診断士会(米倉亜州夫会長)は8日、平成23年度の設立から第5回目となる通常総会を広島市中区の広島大学広島校舎で開催。各議案を慎重に審議したほか、今年1月、国交省の技術者資格認定でコンクリート診断土が「点検・診断」でなく「点検」のみの登録となったことについて、関連団体と連携しながら改善を求めていく方針を確認した。
米倉会長は冒頭の挨拶で、「社会インフラ施設・橋梁等について5年に1度の点検が地方自治体にも義務付けられるようになり、我々コンクリート診断土が果たす役割もますます大きくなる」と期待感を示す一方、資格認定の話題にも触れ、「診断士は点検と診断の両方を担うことで十分な活動ができる。なぜ認められなかったかをしっかり確認し、追加登録を求めていく」と述べた。
続く議事では、米倉会長を議長に平成26年度事業報告や収支決算報告、27年度予算案などを審議し、全会一致で承認。27年度事業では、コンクリートの調査・診断・補修技術に関する会員への情報提供や隔月開催している定例サロン(勉強会)の実施、調査・診断・補修業務の支援など、診断士の技術力や社会的地位の向上に資する事業を引き続き実施していく方針を確認した。
また、新たな話題として、山口県のコンクリート診断士会の発足や、近く岡山県でも協会設立が予定されていることなどを報告。
総会後には岡山大学大学院環境学研究糾の綾野克紀教授による記念講演も開かれ、下水道におけるコンクリート劣化の特徴や凍害における塩分の影響、これらを改善する高炉スラグの効果について解説した。