プレス情報
2015年04月22日 中建日報
「探偵団」による診断発表
第19回定例サロン開催
広島県コンクリート診断士会(米倉亜州夫会長)の第19回定例サロンが16日、広島市中区の広島工業大学広島校舎で開かれ、会員が実際に点検したコンクリートの劣化の診断結果をもとに、約30人が意見交換した。
同会では、議論の活発化や会員の技術向上などを目的に毎回多彩な趣向を凝らした企画を行っており、この日の企画は、昨年4月に続き2回目となる『コンクリート探偵団』。案内人を務める鈴木智郎副会長とともに7人の探偵団員がコンクリートの劣化・変状が生じている市内6ヵ所の現場を見て回るというもの。夕方の定例サロンでその診断結果を発表、議論した。
サロンは、パワーポイントで映された現場写真を確認しながら団員が各現場の診断所見を発表し、それを米倉会長らベテランを含む参加者全員で講評する形で進行。現地の状況確認や診断の着眼点等への質問が相次いだほか、顧問として参加した十河重幸広島工業大学教授も時折、予想外の鋭い質問を浴びせるなど、終始盛り上がりを見せた。
探偵団に参加した会員からは、「現場を実際に見た上で、多くのベテラン会員から意見が聞けるなど貴重な機会が持てた。今後も定期的に企画してほしい」との声や「普段何気なく見ている市内のコンクリート構造物でも見方によればまだまだ謎が多いと実感した」といった感想も。
なお、広島県コンクリート診断士会は4月に7人の新規会員を迎えたことで、正会員数77人となった。鈴木副会長は「今後も現場見学を含めた研修会企画に力を入れていく」としている。