プレス情報
2015年02月26日 中建日報
広島県コンクリート診断士会「定例サロン」
中国各県の団体が意見交換|「点検」でなく「点検・診断」認定へ
会員の親睦や情報交換を目的に2カ月に一度開催されている広島県コンクリート診断士会(米倉亜州夫会長)の第18回定例サロンが18日、広島市中区のホテルJALシティ広島で開かれた。この日のサロンには、広島のほか中国各県の診断士会からも代表者が集い、県別の活動状況を報告。組織の運営方法や診断士制度の動向に関しても意見交換した。
各県の診断士会が集まるのは初めての試み。広島・山口・島根の診断士会に加え、診断士会発足を目指す岡山県の業界関係者合わせて合計約50人が出席し、鳥取県は急用につき欠席した。
意見交換の中で特に話題となったのは、このほど国交省から示された「公共工事の調査及び設計等の品質確保に関する技術者資格登録簿」に関する件。RCCMや土木鋼構造診断士などの資格対象区分が「点検・診断」となる中、コンクリート診断士は「点検」のみの登録にとどまったことについて、全国の診断土の間に落胆が広がっているとし、会員からは「これではコンクリート診断土でなく点検土だよ」と嘆く声も。米倉会長も「点検・診断と点検では大きな違いがある。今後追加登録を求めていきたい」とした。
このほか、昨年10月に発足した山口県の瀬原洋一会長からは今後の会運営への抱負が語られ、島根県の井田豊会長は中国5県の診断士会ブロック結成への期待について述ベた。
また、技術研修会も開かれ、(株)リブコンエンジニアリング代表取締役の伊藤祐二氏がコンクリート製造時に練混ぜ水を分割投入することでコンクリート中のセメントペーストを改質し、骨材表面を改善、造殻するSECコンクリート工法について説明した。