プレス情報
2014年12月15日 中建日報
鋼構造物損傷事例学ぶ「分野またいだ情報交換が重要」定例サロン
広島県コンクリート診断士会(米倉亜州夫会長)による第17回定例サロンが10日、広島市中区堀川町の新地サロンで開かれ、今回は鈴木智郎副会長が代表を務め、9月に発足した中国地区土木鋼構造連絡会と連携。鋼構造物の損傷と劣化事例に関する話が披露された。
サロンは、会員の技術向上と親睦を目的に2カ月に一度開催している勉強会で、鈴木副会長(復建調査設計(株))は冒頭、連絡会設立の経緯を説明したのち、「土木鋼構造診断土はコンクリート診断士と比べれば資格者も少なく、中国地方の組織も発足したばかりだが、技術情報がすごく重要なのは同じ。コンクリートとメタルの両方で情報交換できるようになれば理想だ」とあいさつした。
勉強会では、鈴木副会長が「鋼構造物の損傷と診断事例紹介」について、西日本高速道路エンジニアリング中国(株)土木事業本部の宮河元主任は「県道における鋼トラス橋の劣化損傷対策と延命化に関する考察」をテーマにそれぞれ発表。
内容は、,著しい腐食が生じた橋築の事例について、どのような方針のもとに調査・診断・補修がされたかを検証するというもので、参加者らは腐食状況写真を見ながら、鋼構造物分野でもコンクリート分野と同様に施設の劣化と補修が喫緊の課題となっていることを改めて確認。「分野をまたいで情報交換することが大事」との意見で一致した。
なお、中国地区土木鋼構造連絡会は、(一社)日本鋼構造協会認定の「土木鏑構造診断士」及び「診断士補」保有者を対象とした情報交換会で、9月の発足後、中国地方在籍の資格保有者への参加呼びかけを現在行っているところで、希望者は広島県コンクリート診断士会HP(http://h-cd.jp)に掲載されている申込要領から手続きを行うことができる。