コンクリート診断士は、公益社団法人日本コンクリート工学会の認定資格です。
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第15回定例サロンを開催 | 広島県コンクリート診断士会
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第15回定例サロンを開催
第15回定例サロン
「酸化チタン」「高炉スラグを用いた新コンクリート」を勉強
場所:広島市中区 新地サロン1
CPD:2単位
参加者:30人
「酸化チタン」「高炉スラグを用いた新コンクリート」を勉強
=第15回定例サロン=
広島県コンクリート診断士会(米倉亜州夫会長)による第15回定例サロンが6日、広島市中区堀川町にある新地サロンで開かれた。
今回は、新材料2件に関する勉強会で、まず㈱大野石油店 酸化チタン部 北山一郎部長により「光触媒ミラクルチタンの特徴と土木への応用」というテーマで発表があった。「ミラクルチタン」とは酸化チタンを液体化したもので、従来の粉末であった酸化チタンよりも性能が高く、塗布すると薄膜を形成し、高い親水性から汚れやカビがつきにくくなるともに、光触媒作用で消臭・抗菌作用も持つという材料である。既に、県内では呉市の「てつのくじら館」展示の潜水艦の表面にも塗布されているとのこと。従来は、美観を維持したい建築物や、消臭・抗菌作用を活用した電気製品に採用されるケースが多かったとのことであるが、これからは汚れを目立たなくしたいコンクリート構造物にも応用ができるのではないかという感想も聞かれた。
次に、ランデス㈱ 本部技術センター 細谷多慶 副センター長より「高炉スラグを用いて耐塩害性、耐凍害性、耐硫酸性を向上した緻密コンクリート「ハレーサルト」というテーマで発表があった。「ハレーサルト」とは砂の代わりに高炉スラグ細骨材を100%使用したプレキャストコンクリート製品用のコンクリートである。工場製品である有利さを生かし低水セメント比でも材料分離しない配合が研究開発され、それにより従来のプレキャストコンクリートでは実現できなかった高耐久性を特徴としている。サロン出席者の中からは、高耐久性以外に、資源のリサイクル利用、さらに価格競争力もあるので今後の普及が期待できるという意見も出されていた。
同会の徳納武使事務局長によれば、このように最新の話題技術を紹介する定例サロンは今後とも2か月おきに開催するとのことで、次回は10月15日(水)開催。参加は会費無料で、会員以外の方の見学聴講も可能。なお、開催情報は、会のHP(http://h-cd.jp)で確認して下さいとのこと。
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