2012年07月18日 中建日報
設立1周年定期総会 技術交流など事業継続
広島県コンクリート診断士会(米倉亜州夫会長)の設立から1周年を迎え、平成24年度・第2回定期総会が11日、広島市中区中島町の広島工業大学広島校舎で開かれた。総会では平成23年度事業報告や収支決算などを承認したほか、今年度も2カ月に一回の定例研修会(サロン)や現場見学会などの技術交流、研鑽に関する諸事業について、引き続き実施していくことを申し合わせた。
挨拶で米倉会長は、設立から1年、当初目標を大きく上回る71人の入会者があり、順風満帆な船出となったことに対し感謝を述べたのち、「震災を機にコンクリート構造物の重要性がかなり認識されてきており、復興に関してもコンクリー卜が果たす役割は非常に大きい。コンクリートによる豊かで安全・安心な社会づくりを訴える機会でもある。また、東北での技術者不足を補うためにも我々と同じコンクリート診断士の資格を有する仲間を増やす必要があり、そのための啓蒙活動にも力を入れていく。ぜひ協力をお願いしたい」と呼びかけた。
続く議事では、米倉会長を議長に各議案を審議。平成23年度事業報告では、徳納武使事務局長がこれまでに隔月で計5回開催している定例サロンや県内民間会社が所有する5000t桟橋で開いた現場見学会、中国地方整備局らとの座談会『中国地方のコンクリート構造物維持管理の現状と課題』(今年元旦、本紙掲載)などを紹介したほか、初年度の会員加入者が目標の正会員30人・賛助会員24口に対し、正会員71人・資助会員31口であったことも報告。前年に引き続き、会員への情報提供、親睦や技術交流、コンクリート施設管理者への支援などの事業を盛り込んだ24年度事業計画案や各関連予算案も可決した。
また、総会終了後には記念講演が開かれ、広島工業大学教授で同会顧問の十河茂幸氏が講師を担当、『東日本大震災から得た教訓~震災から1年経過して~』も開かれた。